やるならとことん極めたい!
フランスに留学を決めたのはパティシエの勉強を始めて半年くらい経ったときのことでした。
私はパティシエになる為に力を入れていたスポーツを高校まででやめました。
進路を決める時もかなり迷ってパティシエの道を選びました。
パティシエの勉強は楽しかったし、友達もできてプライベートも遊びに行ったり、バイトをしたりととても充実していました。
でも、何かしっくりきていませんでした。
パティシエの勉強を頑張ってはいるけど、なんかやり切れてない感じがして、
スポーツをかなり一生懸命やっていたので、パティシエに対する熱量の低さに自分自身で戸惑っていました。
失ってから気づくことありますよね。まさにそれでした。
もう一回、スポーツに戻ろうかなとも考えましたが、そっちの世界も甘くはないです。辞めて半年経って身体も変わって実力も落ちてます。
なにより、あれだけ悩んでパティシエの道に進もうと決めたのは自分自身で、それを貫けない自分のことも嫌いでした。
覚悟を決めたのか、半分逃げだったのか、
私は決めました。
やるならとことんやりたい!
本場フランスに行こう!
辻調フランス校
辻調には卒業後の進学校としてフランス校というものがあります。
約1年間の留学です。
フランスのリヨンという地域に2つ学校があります。フランス人と日本人の先生がいて、5ヶ月間その場所で学びます。
春コース、秋コースがあります。それぞれのいいところがありますが私は春コースでした。後ほど、いろいろ紹介します!
初海外だった私は楽しみと少し不安を持ち合わせて飛行機に乗りました。
個人で行くか、みんなで行くかは自分で選べます。
フランスに到着したのはもう夜で、着いたときはフランスに来たという実感があまり湧きませんでした。空港からバスに乗り、半年間生活するシャトー(フランス語で城という意味)に向かいました。リヨンという地域に2つシャトーがあってそれぞれ分かれて生活します。
シャトーに着いたのは日をまわるころでした。移動で疲れてたのですぐおやすみ。
次の日からはハードガイダンス。最初の行事は歓迎バーベキューです。
子豚の丸焼きがでてきて、解体解ショーが始まりました。フランスに来た!って感じがしてすごくワクワクしました。こんな感じでフランスでの生活が始まりました。
キュイジニエ(料理人)とパティシエがいて、授業で作ったのもが毎日の食事になります。
朝食はパティシエが作ったパンとフルーツが並びます。
フランスのパンがほんとうに美味しいんです!
バターや粉の違いでおいしさが変わります。
とにかく美味しい!
フルーツもみずみずしくて、味がしっかりしてます。
昼食はフルコースです。
キュイジニエ、パティシエ、サービス、お客さんに分かれてレストラン形式です。
サービスの授業もあって、マナーやフランス語で接客できるようにします。
厨房は緊張感が漂っていて、実際のお店のような感じでフランス人の先生が指示を出します。
料理、お菓子は旬のものを使ったりして季節によって変わります。見た目も綺麗で本格的でレストランに行ってるような感じです。
もちろん美味しいです!
夕食はみんなで食べます。
なんと!毎日ワインとチーズが出て、どこのどの品種のワインかとか、チーズの名前、何のチーズか、など勉強しながら食事します。
日本ではあまり馴染みのない臭いチーズがあったり、初めて見るものがあったりします。
これがすごくいい勉強です。
フランス留学の体験の中でも、現地でしか体験できないことだと思います。
フランス人のサービスの先生がいるのでチーズ、ワインどちらとも一番いいタイミングでテーブルに並びます。
実習では、フランス人のシェフが最初にお手本を見せてくれます。
フランス語で説明で最初は日本人の先生が訳してくれます。
でも、だんだん訳が少なくなり後半になるとフランス語だけの説明で理解できるようになります。実習は1チーム3~4人で前日までに工程を決めてシェフにプレゼンをします。もちろんフランス語です。
って思いますよね!
フランス語の授業もあります!!
フランス人の先生がいます。簡単な日常会話も勉強しますが、厨房で使う専門用語を中心に勉強します。材料や道具の単語テストも定期的にあって、繰り返し使っているうちに覚えていきます。日本にいる時もフランス校に行く人の為の特別なフランス語授業がありました。でも、なかなか覚えられず数字でさえ苦戦してました。実際にフランスに行ってみて環境が一番大事だとつくづく実感しました。周りにフランス人がいること、半年後にはフランス人の中で働かなければならない。という状況が背中をおしてくれます。
そして、だんだん喋れるようになってくるとフランス人とコミュニケーションがとれるのですごく楽しいです。