パティシエのなり方

辻調フランス校の春・秋コースの違い 【フランス修行の体験談】

辻調フランス校には春コース秋コースがあります。ここではそれぞれの特色について話していきたい思います。

春コース

春コースは4月はじまりなので専門学校を卒業してから、フランスに行くまでに1ヵ月しか時間がありません。準備期間は少ないけど学校で勉強した流れでモチベーションが高いままフランスに行けます。

シャトー生活

この時期は日が長いので夜になっても明るいです。21時でも日本でいったら17時くらいの明るさです。最初はかなりびっくり!1日がすごく長く感じて得した気持ちです。
なので授業が終わった後も外でみんなで遊んだりできます。シャトーの横には広いグランドもあるので、サッカー、バレー、みんないろいろやってました。
ランニング、ウォーキングもおすすめです。周りはブドウ畑が広がっていて自然がいっぱいで癒されます!
ブドウの成長を半年間、観察できるのも春コースのいいところです!

さて、フランスといえばバカンスです!春コースは7月に2週間ほどのバカンスがあります。自分たちで計画を立てて、それぞれいろんなところに旅行します。
私は、イタリア、ドイツに行きました!
国境を越えての旅行もヨーロッパはいいですよね!

フランスに住んでいるうちにいろんなところに行くのをおすすめします!

私は行けなかったんですが、、やっぱり夏なので南フランスがいいですね!
海!ニースとか行きたかったなぁ。皆さんは是非行ってみてください!

スタージュ(研修)

シャトー生活が終わって、9月からはそれぞれの場所でスタージュです。ここからは、本場フランスのレストラン、パティスリー(ケーキ屋)で働きます。もちろん周りはフランス人です!春コースのいいところは1年の中でも一番忙しいクリスマスをスタージュで経験できるところです。めちゃくちゃ忙しかったですね。。(笑)

秋コース

秋コースは10月始まりなので卒業してから半年期間が空きます。秋コースのいいところは、フランスでの食べ歩きや旅行のためのお金をこの期間にバイトをして貯金できることです。実際にそうしてる人はかなり多いです。
でも、半年間空くのでモチベーションを下げないことも大事です。
半年間でフランス語を勉強していく人も多いです。

シャトー生活

冬になるにつれてだんだん日が短くなってくるので、授業が終わったら外は暗いので春コースのように外で遊ぶことはできないので、シャトーの中です。

秋コースの一番いいところは、バカンスでいろんなところのクリスマスを経験できることです。有名店をまわったり、クリスマス時期の街の雰囲気を楽しめます。
なんといってもマルシェドノエル(クリスマスマーケット)
旅行しながらフランス、ドイツ、などいろんなところのマルシェドノエルをまわることができます。

絵本の世界に入ったみたいな街並みがライトアップされてものすごく可愛いしきれいです!
絶対おすすめです!!

スタージュ

秋コースのスタージュ中のイベントといえばパック(イースター)です!
日本でも見かけることもあると思いますが、キリスト復活祭なのでフランスでは大きいイベントです。ショコラトリーがあるところとかだと卵や動物の形をした大きいチョコレートを作ったりします。
秋コースはスタージュ中が日が長いので、仕事が終わってから出かけたりすることができます。場所にもよりますが、フランスのパティスリーははやい時間に終わることが多いので有効に使えばいろんなところに行けます。

私のスタージュ

シャンパーニュ地方のエペルネーという街にあるパティスリーでスタージュをしました。
シャトーのあったリヨンからは電車などを使って4,5時間かかるところにあります。
ラボ(厨房)では音楽やラジオが流れていて、コーヒー片手に仕事をします。フランス人は明るい人が多くよく冗談を言って来たり、歌いながら仕事をしたり、雰囲気が日本と全然違って感じます。怒ったときとかも感情豊かで分かりやすいです(笑)
休憩中にビール飲みながら、シェフには内緒ね!って言われた時はびっくりしましたね(笑)
一緒に仕事をしていく中で大変だったことはやっぱり言葉です。仕事の会話はある程度分かるし喋ることができるけど、雑談が難しくて、伝えたいのにその言葉が出てこないっていうのがきついし悔しかったです。喋れたらもっと楽しいんだろうなって思います。
今思えば、もっと勉強できたなとも思います。
パリから1時間くらいのところだったので交通の便もよく、休みの日には遠出していろんなところに行きました。
エペルネーにはメゾン・ド・シャンパーニュがたくさんあります。シャンパーニュ通りというのがあり、モエ・エ・シャンドンをはじめとするグランメゾンの建物が並んでいます。
その通りで12月中旬に3日間お祭りが開催されます。建物はライトアップされ、普段は入ることのできない敷地内に入ることができ、シャンパーニュを飲むことができます。
私も職場の人に誘われていきました。ライトアップがすごくきれいで、音楽の生演奏もしてて、とても幸せな時間でした。絶対、もう一度行きたい場所です。

半年間のスタージュは長いようであっという間でした。フランスでは職場を辞める最後の日にめちゃくちゃに汚されるという伝統みたいなものがあるようで、顔や白衣はチョコ、ジャム、粉だらけでしまいにはホースで水をかけられ、めちゃくちゃでした(笑)
最後に簡単な日本食を振舞って、シャンパンをみんなで飲んでお別れをしました。こういう時の準備も本人がするのがフランスならではです。
誕生日とかも祝ってもらう本人がシャンパンを用意します。
フランスで生活できたことはパティシエの技術だけでなく人生経験としてすごくいいものになりました。